Manfrotto ™
A Vitec Group brand

[MSoX Learn&Share] スローシャッタースピードでの撮影 (Jerod Foster氏)

2011/05/25 — 

Jerod Foster: スローシャッタースピードでの撮影法

撮影時に最も無視しがちな問題は、スローシャッタースピードでイメージを作ることです。スローシャッタースピードでの撮影は、三脚が必要で、そしてピントが外れた写真と戦いでもあり、撮影後の編集作業でフラストレーションが大いにたまる可能性があるものです。(すばらしい風景の中での星の軌跡の撮影で30分を費やし、もう30分をノイズリダクションしながら写真を現像するのに費やし、その後家での確認の際、撮影した写真のピントを大外ししているのがわかる....この1つの写真に費やした多大な時間を思うと、イライラしてしまうでしょう)

しかし、スローシャッタースピードにて写真撮影することは、撮影手段に一層の視覚的ダイナミズムを加えるものでもあります。いうなれば、スローシャッタースピードでの撮影は、そのほか全ての写真のことのようなものです。露出を調整し、被写体に対して最も適したシャッター速度を決め(最も主観的な決定です)、スローシャッタースピードを使った惹きのある写真を創出するのに時間を費やす必要があるのです。

以下の4つの画像例をご覧ください。どの画像も、全く同じ場所で、三脚(水の動きをスローシャッターでとらえる際に必須のギアです)を使用して撮影されたものです。この4つの画像の違いは、カメラのティルトと露出した時間です。周辺光が弱まり始めた際、より長いシャッタースピードで露出することができ、たった数秒が作り出す大きな違いを確認することができます。(各画像の下に記載した露出の詳細をご覧ください)


カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF 17-35mm f/2.8L
ISO: 50
シャッタースピード: 1/4 秒
絞り: f/22
三脚: マンフロット 055XPROB / 486 ボール雲台


カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF 17-35mm f/2.8L
ISO: 50
シャッタースピード: 0.4 秒
絞り: f/22
三脚: マンフロット 055XPROB / 486 ボール雲台


カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF 17-35mm f/2.8L
ISO: 100
シャッタースピード: 4.0 秒
絞り: f/22
三脚: マンフロット 055XPROB / 486 ボール雲台


カメラ: Canon EOS 5D
レンズ: Canon EF 17-35mm f/2.8L
ISO: 50
シャッタースピード: 15 秒
絞り: f/22
三脚: マンフロット 055XPROB / 486 ボール雲台

上記のどの画像の露出時間の長さにおいて、撮影された滝と情景が少しずつ違うことが表現されています。
この場合において、よりスローなシャッタースピードでの撮影効果を視覚化することが、自分が表現したいことをよりよく捉えることの助けになることがわかります。

もちろん、風景写真家や自然史写真家は、水を撮影する際、長い露出についてより学習する傾向にあります。"流れるような"何かや、スローシャッタースピードでの撮影を考える必要のない何かを、必ずしも撮影する必要のない場合はどうでしょうか? 被写体が動いているものであれば、違う方法で動きを強調するために、シャッタースピードを落とすことを常に考慮した方がよいでしょう!

kおt

カメラ: Canon EOS 5D Mk II
レンズ: Canon EF 24-105mm f/4L IS
ISO: 200
シャッタースピード: 1/100 秒
絞り: f/8

流し撮りは、被写体が動いている際にスローシャッターと共に使う素晴らしい手法です。どのシーンもシャープなイメージをとらえるために、速いシャッタースピードでの撮影が必要なのでしょうか?
シャッター速度を下げ、前述どおり、被写体の動きに合わせて流し撮りしてみましょう。流し撮りは、線状のボケをイメージ全体にかけ、動きを強調します。スポーツフォトグラファーやワイルドライフフォトグラファーは、いつもこのテクニックを活用しています! 流し撮りのコツは、被写体の動きと比較して、遅いシャッタースピードで撮影することです。これは、上記載のバイクが15m/hで移動しているとすれば、おそらく1/30秒以上のシャッタースピードで撮影する必要がないということを意味します。実際に、上の写真は、ISO200で、1/100秒のシャッタースピードで撮影されています。
しかし、下記掲載の画像はもっとゆっくりとした動きのソープボックスカーレーサーとその車を押す人です。 1/100秒のシャッタースピードでは流し撮りとして速過ぎるのです。その代わり、1/20秒というシャッタースピードが動きを強調して見せています。


カメラ: Canon EOS 5D Mk II
レンズ: Canon EF 24-105mm f/4L IS
ISO: 100
シャッタースピード: 1/20 of a second
絞り: f/18

流し撮りの撮影は、技術的に習得するのが難しいものだと覚えておいてください。オートフォーカスでの撮影がこれらのイメージを作り出すのに助けになる一方で、被写体の動きにあわせてカメラを動かすその動作が、どのフォトグラファーも常に技術を磨いている技術の1つなのです。100個の流し撮りの中でせいぜい5つが使えるものなのです!


カメラ: Canon EOS 5D Mk II
レンズ: Canon EF 17-35 f/2.8L
ISO: 1600
シャッタースピード: 1/8 秒
絞り: f/3.2
リモートフラッシュ: Canon 580EX

流し撮りは、結婚披露宴など非常に薄暗いところで行われる事象を撮影する際に重宝します。上記掲載の花嫁の両親がダンスをしているようなイメージは、1~2つ体勢を変えるだけで撮れる可能性の高いものですが、この場合の流し撮りで、メッシュ状の色、縞、パーティーの雰囲気の抽象的な表現が作られています。一方で、ほんの少しカメラから離したフラッシュで、ダンスの動きをフリーズさせたような効果を出しています。被写体のイメージを明確に保ちつつも、動きの方向性を感じることができるのです。


カメラ: Canon EOS 5D Mk II
レンズ: Canon EF 17-35 f/2.8L
ISO: 200
シャッタースピード: 1/30秒
絞り: f/5.6

最後に、スローシャッタースピードでピンぼけをおこすことについて説明します。激しい雷雨の風に麦が揺れるような、モノが動いているときに直感的に感じる自然に、ある要素があります。穂が前後に揺れる広大な麦畑は、この動きをアーティスティックに再現しようとするイメージに適しています。デジタルカメラをお使いでしたら、LCDスクリーンを使うと便利です。シャッタースピードは、動きを抽象的に強調することを探るものであり、一方で、その環境の中で何が主題なのか、という一貫性を持ち続けるものですので、実験をしてみてください。上記掲載の麦のイメージを撮影する中で、最も適したシャッタースピードは1/30秒だと私は感じました。このスピードは、その時間の間、フレーム内で麦が単にダンスするのに十分でした。

私たちは、動きをとらえるのに、十分なシャッタースピードなのかどうかと頭を悩ませますが、よりスローなスピードには目的があることを覚えておいてください。
スローなシャッタースピードを用いてイメージを可視化することは、成功への鍵ではありますが、三脚を登用することもあります。そうでなければ、航海することになるでしょう!
これらh、カメラのシャッタースピードをスローにして撮影する2~3の例に過ぎませんが、その他の方々のたくさんの素晴らしい例をネットで見ることができます!この方法で、今まで考えもしなかった被写体の作品を作り、ご自身のサイトやFlickrなどのアカウントに投稿してみてください。このシャッタースピードの領域で最終的に、どんな違いが生まれるか確認してみてください!

 

Jerod Foster著

www.jerodfoster.com
Twitter: @jerodfoster