[MSoX Learn&Share] ISO感度を上げて良いとき良くないとき(Michael Freeman氏)
露出を決める3要素のうちの1つ、シャッタースピードについて前回学びました。今回は、3要素の2つめ「ISOの設定」について扱いたいと思います。
ページ下部の方で掲載している図表ですが、これは、3つの要素が互いに考えられて使用される必要があることを表しています。1つの要素を変更することは、その他2つの要素に影響することなのです。
ISOは、国際標準化機構(International Organaization for Standardization)が規定した、フィルムスピードとセンサー感度の規格であり、ASA(American Standards Association)とドイツのDINシステム受け継いだものです。デジタルカメラでは、デフォルトに設定されいているのは、お使いのカメラで最も低いISO感度、大抵ISO100かISO200です。これらの設定では、最もクオリティの高いイメージを得ることができます。フィルム写真よりデジタルカメラが非常に優れているところは、ISO感度を簡単に上げて、カメラの感度を高め、抵光量での撮影を実現します。フィルムでの撮影ですと、フィルムそのものを変える必要があるのです。
これは、明らかにデジタルカメラの優位点ではあるのですが、デメリットもあります。 それは、画像のクオリティで、ISO感度を高く設定すればするほど、より多くのデジタルノイズが発生することになるのです。
重要なのは、このノイズが実際に問題なのかどうか、問題であればどんな時なのか、なのです。
夜のコロンビアのカルタヘナの通り。1/30秒、ISO 4000のクイックショット。この写真で2つ重要なことがあります。1つは、このサイズでリプロデュースされており、下に掲載された引き伸ばした詳細画像ではノイズが顕著でありながら、当該サイズでは、見た目、気づかない程度のものであることです。2つ目は、ノイズは通常、滑らかな中間トーンの部分で最も顕著となるので、撮影対象の詳細がたくさん存在する部分ではあまり気づかない、ということです。
以下のことが必要です
- オートではなく、ご自身でカメラのISO感度を選択することができること
- 購入可能であれば、ISO感度が高性能のフルフレームのデジタル一眼レフカメラよい

何が重要なのか?
センサーに対するISO感度の幅は、デジタルカメラの優れた利点の1つであり、抵光量写真の新しい世界を広げました。ISO感度の設定を決定し、その限度でどの程度の画像が撮影できるのかという限度を知れば、何世代にもわたりフォトグラファー達にとって不可能だったシチュエーションでの写真撮影も可能となります。
アイディア
ISO、シャッタースピードと絞り値はあわせて、画像の露出をコントロールします。しかしながら、これらの3つは、以下の図表の通り、他のことにも影響します:

率直にいいますと、ISO感度がシャッタースピードや絞り値と違うのは、それが有用なことや望ましいことを何もしないことなのです。動きを止めることや、動作ブレ、被写界深度は、ある意味、画像を効果的に表現するのに使用するクオリティーです。しかし、ISO感度を上げる副作用は、全て良くないこと...ノイズをもたらすことなのです。“良くないこと”というのは、確実にある価値基準なので、それを上手く使うことが出来る人もいるかもしれませんが、これをフィルム粒状性と混同しないようにしてください。粒子は、フィルムの紛う事なき構成であり、その意味においては、感光乳剤に付いたイメージの本物の一部なのです。優れた、絞まった粒子構成で有名なKodakのTri-Xは、審美的に喜ばしいものです。少なくとも、多くのフォトグラファーは、そう思っています。一方で、ノイズは、粗末なシグナルの結果であり、音楽を録音するときの雑音のようなものです。
これは、光はフェードしていて、何かを犠牲にしなければならないとき、ISO感度の決定は常に妥協である、ということです。ISOの数値を上げ、ある特定のシャッタースピードと絞り値で撮影し続けることができる上でのメリットは、ノイズのの浸入による補正です。抵光量での自身への質問は...:小口径からの深い被写界深度が本当に必要なのか、そして、より遅いシャッタースピードでの撮影が可能なのかどうか?です。 高いISO感度の設定は、絞り値とシャッタースピードの完全なる自由を意味するわけではないのです。
高いISO感度から得られるメリットは、以下のようなものが考えられます:
1. 細部 - 細かい部分は、画像の中にノイズの出現が隠れています。滑らかな部分、特に中間トーンの部分ではそれが顕著に現れますので、撮影対象や構成の選択が違いを生みます。
2. 最も酷いノイズは、シャドー部分にひそんでいます。ですので、できるなら、現像する際に、暗い部分は暗いままキープしておくことです。影を取り払うと、更なるノイズが出現します。
3. 撮影画像をより小さく使用(プリント、コンピューターやタブレットスクリーンでの表示)すればするほど、ノイズはそれほど気になりません。
4. 三脚を使用し、数フレームおさえることができるシチュエーションでは、トリックが使えます。撮影時にほんの少しの部分で、誰か動くといったようなが動作がある場合、そのためにISOを高く設定する必要がありますが、1フレームを高いISOで撮影し、背景を低いISO感度とスローなシャッタースピードで撮影します。この2フレームをフォトショップ上にて2つのレイヤーとし、低いISOで撮影したノイズの少ないバージョンを高いISOで撮影したノイズの多いバージョンの上に置き、動画があった場所のみ消すのです。
上掲載のシーンは、サウスアフリカのバーのもので、ISO 12800で1/80秒のシャッタースピード、f2.8の絞り値で撮影したものです。3つのエリアを選択して大きくみせていますが、ノイズの現れ方の程度が異なります。中間トーンの肌部分では、多くのノイズがありますが、細かい部分がある場所はそれほどでもなく、深いシャドー部分もそれほどではありません。ー このダークなシャドーを残し、明るくしない場合に限り、です。

高いISO感度と低いISO感度の良い例です。このような場面は、三脚を用いた撮影で、2回撮影することを可能としています。初めは、少ないノイズの低いISO値で、2つ目はバーテンダーの動きをとらえるためISO 1000で撮影しています。
バーテンダーがイメージ内の小さなエリアを占めているので、彼周辺のエリアを挿入するのは難しいことではなく、フォトショップのレイヤーを用い、クリアな画像からその部分だけを消すのです。
テクニックチェック テクニックを駆使しなければ、ノイズの基本的な理由は、センサーに十分な光があたってない貧相なサンプリングということなのです。実にたくさんのタイプのノイズが存在します。が、基本的に、どれほど多くの写真がそれほど多くのノイズが無い場合印象的かに気づくかという変動があるため、“撮影ノイズ”が、主な原因となっています。光受容部が大きければ大きいほど、光をよりとりいれることができますので、高いISO感度のメリットは、詰んだ光受容部をもつ大きなセンサーのカメラにあるということになります。フルフレームフォーマットのデジタル一眼であれば、コンパクトサイズのものより、より良いパフォーマンスを得ることができます。
ヒント
- 可能であれば、細かい部分が少ない中間トーン部分が大きい撮影フレーミングは避ける
- 現像の際、暗い部分は暗いままで。明るくすると、ISOの高い値でのノイズが悪目立ちします。
現像ヒント
イメージ現像ソフトウェアには、ノイズリダクションのフォームがありますが、これはかなりの犠牲を強いられること - ノイズの大規模な除去は、プラスチックのような、偽者っぽく見えるイメージの風合いになることがあるので、注意が必要です。コレに関連する方法の1つは、ノイズを選択して除去(例えば、レイヤーを複製し、細かい部分があるエリアを残すように除去)することです。ほとんどのソフトウェアで、2つのタイプのノイズ:輝度と色に対して別々に働きかけることができます。ノイズコントロールを重要視する、ノイズ除去に特化したソフトウェアもあります。その1つが、Noise Ninjaです。
落とし穴
- 必要以上の高いISO感度での撮影
- 現像の際、ノイズを除去しすぎると、プラスチックのような質感になってしまいがち
- 大きいサイズの画像だと、印刷にしてもディスプレイにしても、ノイズが目立つ
Michael Freeman 著










